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星組 柚希礼音(ゆずき・れおん)
宝塚歌劇団提供 |
−−星組「王家に捧ぐ歌」の新人公演でラダメス役で初主演しましたが
ラダメスは王の娘であるアムネリスの思いを知りながら器用に立ち回ることができない。本当にまっすぐな男性です。ほぼ全編が歌なので、エジプトの武将というラダメスの役柄をイメージしつつ、歌げいこから始めました。歌は、芝居のセリフのように伝えるよう心がけました。でも感情が入りすぎると、歌なのに語りすぎてしまう。歌いあげてしまっても気持ちが伝わりにくい。毎日、自分の声を録音し、家ではイメージトレーニングを繰り返しました。
−−主演はどんな気分でしたか
主役として真ん中に立つのはやはり難しいですね。今まで上級生がどうしていたかを思いだしながら演じました。幕開きの船での登場シーンでは、舞台に出ていない全員も“影コーラス”をしているんです。真ん中でスポットを浴びながら、全員の力で支えられているんだなと思い、すごく感動しました。
−−本公演ではラダメス(湖月わたる)の戦友、メレルカを演じていますね
大きな役を初めて頂いたので、実は本公演のほうが苦労したんです。ラダメスの親友なのに、どうしても弟分に見えてしまって…。立樹遥(たつき・よう)さんの演じるケペルが冷静な役作りをしていたので、すぐに行動に移すタイプにするなど工夫しました。
−−今後の豊富は?
バレエが大好きで、毎日踊れるならと宝塚に入りましたが、これからはヒップホップなどいろんなジャンルの踊りに挑戦したいです。そして、大きくて包容力のある男役を目指します。
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