「やりたいことをすべてやらせていただけるコンサートです」というのは、月組のトップスター、紫吹淳。
来年3月で宝塚歌劇団を退団することが決まっているが、サヨナラ公演の前に「Lica−Rika/L.R(エル・アール)」と題したラストコンサートを開き、16年間の集大成となる魅力をたっぷり披露する。
紫吹のコンサートは専科時代の「ALL ABOUT RIKA」に次いで2回目。
「すっごく楽しい空間を味わえたので、もう1度やってみたいと思ったんです。最後というサヨナラ風は吹かせないで、ファンのみなさんと一緒に楽しむコンサートにしたい」と紫吹。
構成・演出は新進の齋藤吉正。2部構成で、第1幕はオリジナル曲「Lica−Rika/L.R」(高橋城作曲)も交えたさまざまなジャンルの曲、第2幕はこれまでの出演した作品をモチーフにしたアレンジになる。
「ダンスの得意なカリスマ・スターというハイセンスな魅力はもちろん、フォーマルとカジュアル、黒と白といった両極端の対比をテーマに、紫吹の新しい面も見せたい。曲はメドレーも含めると三十数曲あり、3人の振付家とのコラボレーションも楽しんでもらえると思う」と齋藤。
紫吹は「やりたいと思ったことを全部ぶつけて、構成してもらいました。いろんな角度から見た私、新しい私、さらなる進化を続ける私、を見てほしい。前回は女の姿で足も見せましたが、今回は男役だけの私をまっとうしたいと思います」と抱負を述べた。
コンサートには夏河ゆら、映美くららほか月組選抜の11人も参加する。スケジュールは9月24−29日=東京芸術劇場中ホール、10月3−9日=大阪のシアター・ドラマシティ。このあとサヨナラ公演となる「薔薇の封印−ヴァンパイア・レクイエム−」が、11月21日から宝塚大劇場で開幕する。
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