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専科、京三紗
昭和46年入団 横浜市出身 |
姓名判断でつけた芸名は「京三紗子」。人気運のある24画だったが、役のつき始めた入団3年ごろに、「子」をはずして現在の名前にしたそうだ。
「運気は強いけれど孤立運もあるらしいんです。舞台はみんなに助けてもらって成り立つものだし、娘役としてはもう少しやわらかいイメージのほうがいいということで、変えました」
組長経験もあり、しっとりとした芝居に定評がある大ベテラン。「永遠物語」の松五郎の母親よね役の名演、「あかねさす紫の花」博多座公演の斉明天皇役の存在感などは、とくに印象が強い。10月3日初日の宝塚大劇場宙組公演「白昼の稲妻」では、主演のトップ・和央ようかの母親クリスティーヌ役で特別出演する(11月17日まで)。
また、日舞は「花柳禄三紗」の名を持つ師範で、10月17日に行われる「宝塚舞踊会」(大劇場)ではオリジナル作品の「南蛮道成寺」を舞う。
「毎年の舞踊会はとても大切にしている舞台です。今回はお世話役もさせていただいているものですから、公演と重なると大変になりますねぇ。日舞は宝塚に入ってから始めましたが、これまでやってきた成果を資格という形でとれるので励みになります。まだまだ未熟ですが師範をとらせていただいたので、これからは指導的な立場にもなれたらと思っております」
物腰も言葉遣いもじつに丁寧な人だ。
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