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大きな瞳が印象的な安蘭けい。『ファントム』の公演にあたり、これまで上演された映画や舞台の「オペラ座の怪人」を見て勉強したという |
6月11日から東京宝塚劇場で幕を開ける雪組公演『スサノオ』は、従来の宝塚のラブロマンスとは一味違う、シリアスなテーマを取り上げ、宝塚大劇場公演では話題を呼んだ(関連記事:公演評)。
古代の日本、スサノオ(朝海ひかる)の暴力に怒ったアマテラスは、天の岩戸にこもり大和の国は光を失う。
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『ファントム』のフィナーレで踊る安蘭。黒燕尾服がよく似合う |
「オペラ座の怪人」は1911年、フランスの作家ガストン・ルルーによって世に出され、数多くの脚本家が舞台や映画にリライトし、世界中でファンを得た。
今回宙組が取り上げるのは全米各地で上演されて、人気を博したアーサー・コピットの脚本、モーリー・イェストンの作詞・作曲によるミュージカル「PHANTOM」(関連記事:制作発表)。
人間としてのファントムとオペラ歌手を目指すクリスティーヌの愛に焦点をあてたこの作品は、宝塚版『ファントム』にふさわしいロマンチックな雰囲気が漂う。
星組からゲスト出演する安蘭けいは、クリスティーヌに一目ぼれするオペラ座のパトロン、シャンドン伯爵を演じる。
伯爵という身分から、まじめな男性をイメージしたが、若くてプレイボーイという設定に初めは驚いたという。そんな伯爵がクリスティーヌと出会い、愛の深さに気づく。しかし次第にファントムに心惹かれていく彼女に心を乱されていく。
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始まりはいつも… クリスティーヌ(花總まり)と出会ったシャンドン伯爵(安蘭けい)ここから物語が始まる |
「出番が多くないので、限られた時間の中で自分の存在感を出していきたい。ただ軽いだけじゃなく、クリスティーヌに対するしっかりとした愛情を表現したい」と意気込みを見せた。
下級生の頃は早く男役の雰囲気を身につけたいと、プライベートでも男らしい服装やしぐさを常に意識したという。多くの舞台を踏み、経験を積むにつれて「意識しなくても自然に、男役としての安蘭けいを見せることができるようになった」と話す。
「自分自身も演じることを楽しみながら宝塚の男役としてのイメージを大切に、客席の皆様に芝居を楽しんで頂きたい」と舞台人として奥の深さを身につけ始めた。
最近、再出発を果たしたOSKの舞台を見た(関連記事:OSK復活)。大切な友達がいるOSKの動静を、心配しながら見守ってきたという。
「舞台が好きだからもう一度立ちたい、という熱意に胸が熱くなった。規模は小さくなっても挫けることのない情熱に、演技の原点を教えられました」という。
舞台は違っても同じ世界を目指す良きライバルの復活が、また1つ彼女の世界を広げていく。
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