宝塚歌劇団月組のトップスター、真琴つばさが2日夕、本拠地・宝塚大劇場でサヨナラ公演の千秋楽を終えた後、約1万人のファンに見送られて宝塚ファミリーランド園内をパレード。16年間の男役生活に別れを告げた。
21世紀最初のサヨナラ公演は1月の新東京宝塚劇場のこけら落としを飾り、本拠地・宝塚のほうが後回しになっていた。これは昭和58年の星組・瀬戸内美八さんの退団以来の変則日程だが、それだけにファンは「正真正銘の最後の日。この目にしっかり焼き付けました」と、いつも以上に興奮していた。
同期4人がそろってトップになった昭和60年入団生の、その退団第1号になった真琴は「昨年8月に退団を発表して以来、気持ちが切れるのを防ぐため、最後の舞台まで“さよなら”の言葉を飲み込んできました。これからのことは未定ですが、女優はやりません」と、黒紋付きに緑のはかまの正装で両手を大きく振って、名残を惜しむファンにこたえていた。
斎藤勝行@産経新聞大阪文化部
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