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つきふね・さらら 平成8年、『CAN−CAN』で初舞台。月組に配属。10年、宙組に組替え。宙組ホール公演『フィガロ!』に出演後、9月29日付で月組に組替えとなる。愛称 さららん、さらら |
Q 『ベルサイユのばら2001』の新人公演でフェルゼンを演じましたが
初めての新人公演の主役で、最初は不安でどうしようと思いがちでした。でも、不安なままでは大きな心を持ったフェルゼンはできないと、自分自身の根本を変えることから役づくりに入りました。
大浦みずきさんの演じられたフェルゼンを見て宝塚を志したのですが、演じてみて、『ベルばら』はどの登場人物も奥が深いのに驚きました。
Q フェルゼンという人物については
フェルゼンって、すごく格好いい人と思われがち。でも、決して格好いい恋愛をしていたわけではなく、恋愛でボロボロになっていくんですよね。それでも格好よく見えるのは、マリー・アントワネットを本当にいちずに思い続けていたから。すごく熱い人で、そこが好きですね。
Q 歌も多いですが
今回は初めてたくさん歌わせていただきました。フェルゼンの人間としての大きさを出すには、まず声量が必要だなと思って、声量を増やすトレーニングをしました。自分の耳を研ぎ澄まし、息の通り道を意識するようにして声量をあげていきました。
Q 好きな場面は
好きなのはセリ上がりでの登場。そして、最後にアントワネット王妃を思いながらセリで下がっていくシーンです。セリが下がって最後の最後に顔が隠れる瞬間まで王妃様を思っていたら、本当に気持ちが高まってきて、本番では涙が自然と出てきたんです。
田窪桜子@産経新聞東京文化部