SUMiRE STYLE     010912速報     

   2002年上半期ラインアップを発表      宝塚歌劇団


 宝塚歌劇団は12日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で記者会見し、来年上半期のラインアップを発表した。会見には4組のトップが顔をそろえた。

植田伸爾理事長の話 「来年は88周年。人間でいえば米寿です。末広がりの8が並ぶということで、バラエティーにとんだいろいろな作品をお見せしたいなと考えました。それが来年のラインアップのコンセプトです。まずは海外のミュージカル、宝塚の名作、オリジナルもの、現代をあつかった意欲的な作品など。ショー、レビューにはベテラン、若手が腕を競います。今、新しいトップが生まれています。それぞれを、バラエティーに富んだ作品で多くの方々に見ていただきたいと思っています。また、専科の充実のため轟悠を配属し、雪組の轟ではなく、宝塚の轟として各組で活躍の場を広げていきますので、よろしくお願いいたします」

−−新専科の出演予定は?

植田 「制度をつくって、1年間はこちらでスケジュールを決めましたが、これからはローテーションではなく作者が使いたいという人を入れていく予定です。1年間、次々と出る人もいるでしょう。そういう意味では、サバイバルになるでしょう。そうすることで、新専科の本当の成果が出ると考えています」

轟 悠 おはようございます。お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。今はまだ雪組の轟悠です。みなさまもご存知のとおり、来年2月より専科入りをすることになりました。雪組の枠にとどまらず、これからは宝塚歌劇団という大きな枠組みの中で精進していきたいと思います。みなさまのご支援、ご指導をよろしくお願いいたします

 発表されたラインアップは以下のとおり。



 各作品のトップスターたちは、次のように意気込みを語った。

紫吹淳 来年、本拠地の宝塚、地元でこのようなすばらしい作品でお披露目をさせていただくことに幸せと責任を感じております。今後とも宝塚歌劇団を新生、月組をよろしくお願いします。また、この作品を前回と同じ月組でやらせていただけるのも、何かの縁かと思いますので、新たな気持でやらせていただきたいと思います。(振りつけや衣装もすべて新しくしての再演。最後にショーもつけるという)

匠ひびき 残念ながら生の舞台は観ていませんが、この作品をやらせて頂くあたり、主役だけじゃなくて、ジゴロにもやってみたいですし、主役の女性も心の中では演じてみたいなと思うほど、魅力的な本当に素敵な役がたくさんあります。新しい花組の誕生に向けて、花組がひとつになってがんばりたいと思います。再演するにあたって、この作品を見た方にはそれぞれ思いがあるかとは思いますが、上級生の方のいいところは盗ませていただき、新しい花組の仲間ととも、新しい「琥珀−−」を先生方のお力を借りながら演じてみたいと意気込んでいます。「カクテル」はトム・クルーズの映画を思い出したのですが、おしゃれな感じでタイトル聞いただけでわくわくとしています。先生につくりだしていただく、いろんな味、いろんな色に染まってお客様に送り出せればと思います。

香寿たつき 「秋・・・冬への前奏曲」から十数年たったのですが、同じチェコスロバキアを題材した作品で主演させていただくことを光栄に思っています。あの時、幕開きに一人で走り出るシーンから始まったのですが、こうやってトップスターになるまでの第一歩となる大きな作品だったと思います。お芝居は再演ものが続いたので、初舞台生を迎えてのこの「プラハの春」が初めてオリジナルものとなります。今は、新作に向けて期待でいっぱいです。がんばっていい作品にしたいと思いますし、ショーのほうでも、中村先生がきっといろいろと考えてくださると思うので、先生の期待に、なによりお客様の期待に応えられるようなショーになったらと思います。それから、この作品は日本人の役で登場します。「花の業平」も日本人ですが、素のままの日本人として、心を大切にがんばりたいと思います。

絵麻緒ゆう 初めての主演で、オリジナル作品ということでまだ分からないことがたくさんありますが、正塚先生と草野先生のお教えのもとに、スペインの熱い男と、アメリカの陽気な明るい男を演じて、がんばりたいと思いますのよろしくお願いいたします。



    



 産経新聞購読の申し込み  産経Web-S お申し込み
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産經・サンケイ)Copyright 2001 The Sankei Shimbun. All rights reserved.