SUMiRE STYLE     010908東京夕刊     

   女性らしさも意識して      月組 西條三恵


さいじょう・みえ 平成8年、『CAN−CAN』で初舞台。月組に配属。10年、バウホール公演『ブエノスアイレスの風』で、初ヒロインを演じ好評を博す。11年、中国公演、昨年はベルリン公演に参加。本公演でも重要な役をこなす、歌・ダンス・演技と三拍子そろった若手娘役。平成13年11月8日付けで退団(9月27日発表)。

Q 『大海賊』で演じている女海賊・アンはどんな役?

 最初は単純にかっこいい女性にしたいと考えました。海賊船の船長の娘として、男の中で育ったのでリンとしていたと思うんです。でも、ただの男まさりでは、海賊仲間のキッド(伊織直加)が好きにはならない。女性としての内面的なかわいらしさも必要といわれました。仲間の前では強く振る舞っていても、女性をどこか意識するようにしています。

Q 役作りは?

 けいこでは、かわいく天真らんまんにもやってみたのですが、監修の柴田侑宏先生が「それでは、お前がやっている意味がない」と。この言葉はとてもうれしかったです。これまでも、純粋なヒロインではない個性的な役を多くいただいています。娘役のイメージではくくりきれない、私らしい役作りが目標。久しぶりにそういう役に出合えた喜びを感じます。

Q 苦労は?

 運動神経が全くないので、立ち回りは同期がすごく心配してくれました。でも、男の人の中で負けじと戦うからかっこいい。必死でけいこしましたが、かっこよく見えていますでしょうか?

Q ショーの『ジャズマニア』は?

 プロローグにトップスターの紫吹淳さんの横にいられるのがすごく光栄です。自由に踊れる場面があるのもうれしいです。中詰め以降は、似たキャラクターが続くので、その違いをしっかり表現できるよう心がけています。

  

田窪桜子@産経新聞東京文化部     



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