最初は単純にかっこいい女性にしたいと考えました。海賊船の船長の娘として、男の中で育ったのでリンとしていたと思うんです。でも、ただの男まさりでは、海賊仲間のキッド(伊織直加)が好きにはならない。女性としての内面的なかわいらしさも必要といわれました。仲間の前では強く振る舞っていても、女性をどこか意識するようにしています。
Q 役作りは?
けいこでは、かわいく天真らんまんにもやってみたのですが、監修の柴田侑宏先生が「それでは、お前がやっている意味がない」と。この言葉はとてもうれしかったです。これまでも、純粋なヒロインではない個性的な役を多くいただいています。娘役のイメージではくくりきれない、私らしい役作りが目標。久しぶりにそういう役に出合えた喜びを感じます。
Q 苦労は?
運動神経が全くないので、立ち回りは同期がすごく心配してくれました。でも、男の人の中で負けじと戦うからかっこいい。必死でけいこしましたが、かっこよく見えていますでしょうか?
Q ショーの『ジャズマニア』は?
プロローグにトップスターの紫吹淳さんの横にいられるのがすごく光栄です。自由に踊れる場面があるのもうれしいです。中詰め以降は、似たキャラクターが続くので、その違いをしっかり表現できるよう心がけています。
田窪桜子@産経新聞東京文化部