東京国際映画祭 宝塚出身女優出演の7作品を上映

 01.10.05 産経新聞東京夕刊

  スクリーンに咲いたタカラジェンヌたち−。

 東京国際映画祭で日本映画の傑作を紹介する「ニッポン・シネマ・クラシック」では、宝塚歌劇団出身の女優が出演した珠玉の7作を上映する。

 10月28日のオープニングセレモニー第1部では、香寿たつきさん、汐風幸さん、安蘭けいさんの現役宝塚スターとトップスターだった麻実れいさん、有馬稲子さんが出演する。

 第2部では有馬さんが佐分利信と共演した『わが愛』(昭和35年)の上映に合わせてトークショーも行う。

 『わが愛』は井上靖の小説「通夜の客」の映画化。元新聞記者の新津礼作(佐分利信)が急死し、通夜に独り現れた女(有馬稲子)の回想で始まる二人の純愛大作ドラマ。有馬さんはこの作品に思い入れがあり、撮影秘話をはじめ宝塚時代の思い出を紹介するという。

 このほか、三船敏郎と八千草薫が出演した『宮本武蔵』(29年)、乙羽信子の『お遊さま』(26年)。また、戦時中にもかかわらず大ヒットとなった宮城千賀子の『歌ふ狸御殿』(17年)、三島由紀夫原作で月丘夢路主演の『美徳のよろめき』(32年)。さらに、近年再評価の高い川島雄三が監督した新珠三千代主演の『洲崎パラダイス 赤信号』(31年)、淡島千景の『夫婦善哉』(30年)を取り上げる。

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