タカラジェンヌ Relax Time Sept

 モストリー・クラシック01/10月号
 Text By TAKUBO,Oko/田窪桜子@東京文化部
 Photo By MIYOSHI,Eisuke/三好英輔

小さいころから、両親との会話には
必ず音楽の話題が出てきたぐらい。
私にとって音楽は、常にそばにあるのが
当たり前のものですね


−−お好みの音楽は?

最近はリラックス系、ヒーリング系にはまっています。もともとはハードロックが 好きだったのですが、ディナーショーのための曲探しでいろいろ聴きすぎて、疲れたときに聴くようになりました。今、一番聴いているのはEra。教会風コーラス にリズムが入っている感じのものです。ヒーリング系だとエニグマ、グレゴリアン・チャントも好き。

−−音楽との出合いは?

子供のころは、ピアノを習っていたこともあって、クラシックにはまっていたんですよ。母のおなかの中にいるときから、クラシックを聴いていたそうですし、小さいころから、両親との会話には必ず音楽の話題が出てきたぐらい。父の好みで、日曜に家で流れていたのはポール・モーリアやリチャード・クレーダーマンでしたね。小学生のころにすごく好きだったのは、モーツァルトのレクイエムやマタイの受難曲で、毎日毎日聴いていました。複雑な何重奏とか、転調とかが好きで、昔のほうが渋い好みでしたね。

−−年齢とともに好みも変わった?

映画音楽へも興味が広がりました。中学2年の時、友達に誘われてホワイトスネイクやヴァン・ヘイレンなどハードロックのコンサートに行くようになってロックに目覚めましたね。

−−ホワイトスネイクにヴァン・ヘイレンですか?

ほかにはa―haとか。ニッカ・コスターも聴いています。コスターは子供だったころから好きでした。それと割と好きなのは構成の複雑なものですね。例えばロイヤル・ハント。ハードロック系だけどシンセサイザーが2、3台入っていて、そのシンセの音がきれいなの。ビョークもずいぶん前から好きで聴いています。家はCDとビデオでいっぱいで
すよ。

−−歌劇団に入ってからは?

さらに、いろんなものを聴きまくっています。ディナーショーをやるようになって歌って面白いスイング調やビッグバンド調のジャズも好きになりました。スイング調のものなら最近は、ブライアン・セッツァー・バンドかな。ほかにもジプシー・ブラットとか面白いものを集めたり、ディナーショーで使うのが好きなんです。

−−あなたにとって音楽とは?

私は音楽の中で育ったようなものなので、生活に音楽がなくなるとだめ。私にとって音楽は、常にそばにあるのが当たり前のものですね。おいしい音を見つけるのが好きだし、見つけるのを楽しむのも大好き!!

いおり・なおか 大阪府出身。平成元年「春の踊り」で初舞台。翌年、花組に配属。6年、ロンドン公演参加。7年、「エデンの東」で初主役。9年、「君に恋してラビリンス!」でバウ公演初主役。10年の「ENDLESS LOVE」ではバウ単独公演初主役。昨年6月、専科に移動。華やかな容姿と、独自の役作りで注目のスター。
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WHITE SNAKE 第3期ディープ・パープルのボーカリスト、デビッド・カバーデイが79年に結成したハードロックバンド。もともと77年のソロアルバムの表題が「ホワイトスネイク」だった。代表作は「カム・アンド・ゲット・イット」(81年)など。

VAN HALEN 78年に「炎の導火線」でデビュー。エディ・ヴァンヘイレンの疾走感あふれるギター奏法など注目を集め、いきなりトップスターに。代表作は「1984」(83年)など。

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MOSTLY CLASSIC 11

このインタビューは、クラシック音楽専門誌「MOSTLY CLASSIC」に連載中の「タカラジェンヌRELAX TIME」からの転載です。発売中の11月にはは専科 初風 緑の登場です

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