花組 遠野あすか インタビュー

 01/10/20 産経新聞東京夕刊
 Text By TAKUBO,Oko/田窪桜子@東京文化部

−−『ミケランジェロ』ではルイーザを演じていますが。

ルイーザはミケランジェロ(愛華みれ)を思い17歳で死を選びます。その時のままの姿で、成長した妹、コンテッシーナ(大鳥れい)の夢幻の中には姉として現れる。その年齢のバランスが難しいですね。

−−亡くなった人の役なんですよね?

死んだ後にミケランジェロやコンテッシーナのイメージの中に現れる。2人の持っているルイーザ像を表現しなくてはいけない。演出の谷正純先生には、「足がないと思え」といわれました。そういう存在感でということですね。本当に気持ちの持ちよう、イメージづくりが大事な役です。

−−ルイーザという人物については?

ルイーザはミケランジェロが好きで、好きな人のために死んでしまう。潔いなと思います。きっと、いろんなしがらみがあったと思いますが、人に求める気持ちがあったら死ねない。ただ愛を与える人だったのでしょう。

−−ウエディングドレス姿での登場ですが

初めて着ました。気持ちも真っ白になり、お衣装に助けられるというのを実感しています。同期には「婚期が遅れるよ」といわれましたけど。

−−この公演から花組に組替えですが

愛華さんには、遅くまでおけいこにつきあっていただき、いつも下級生の舞台もしっかり見てくださり、大きいな、すごいなと感謝してます。大鳥さんは今の目標。お2人には教えていただくことが多くて、ひとつずつでも吸収していきたいと思っています。

とおの・あすか 平成10年、『シトラスの風』で初舞台。宙組に配属。その年末には、阪急電鉄初詣ポスターのモデルを務め話題になる。ドラマシティ公演『crossroad』、バウホール公演『FREEDOM』で準ヒロインを演じ注目を集める。可憐な容姿で期待の若手娘役
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