星組 真飛 聖 インタビュー

 01/12/15 産経新聞東京夕刊
 Text By TAKUBO,Oko/田窪桜子@東京文化部



−−『花の業平』新人公演で在原業平を演じましたが

業平は雅(みやび)で凛(りん)とした色っぽい男の役です。そういう役柄は初めてだったので、宝塚大劇場での今年1月の新人公演では着物での所作や、立ち居振る舞いに気をつけるので精いっぱい。東京の新人公演では1月に覚えたことを生かし、もっと役柄を深くしようと心がけました。東京で業平を演じた香寿たつきさんは所作事も素晴らしく、毎日すごいなあーと舞台袖から見入っていましたね。

−−新人公演出演者の中では最上級生でした

今回は最後の新人公演で、出演者の中で最上級生。舞台上でも業平として皆を包みこむように、そして何か1つのことにガーッと突き進む熱い男の思いが伝わるようにとも心がけました。

−−『ベルサイユのばら2001』新人公演にも出演されました

『ベルサイユのばら2001』の本公演ではアラン、新人公演ではオスカルを演じたのもいい経験になりましたね。立ち回りがあり、緊張の連続で、1回1回にかける集中力を学びました。

−−思い出は

専科の方とお風呂が一緒なのですが、新人公演当日に専科さんたちが「祝新公」とプラカードを作ってくださったんですよ。本番後はそれが「祝新公卒業」に変わっていて本当にうれしかった。やる気をどんどんアップしてくれる。上級生が支えてくださったなと、実感しましたね。

−−新人公演卒業にかける思いは

いまは、新人公演卒業という区切りに自分を少しだけほめたい。そして、これからは甘えてはいられません。今まで以上にがんばっていかなくてはと思っています。

まとぶ・せい 平成7年、『国境のない地図』で初舞台。星組に配属。11年、『我が愛は山の彼方に』で新人公演初主役。今年は、『花の業平』『ベルサイユのばら2001』の新人公演でいずれも主演し好評を博す。甘い容貎と、芝居心のある演技で期待の若手男役。

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