昨年元日に開場した東京宝塚劇場(東京・日比谷)の来場者数が10日午後1時半からの雪組「愛 燃える」「Rose Garden」公演で100万人を突破した。
100万人目の観客は茨城県石岡市の会社員、万木(ゆるぎ)詩子さん(21)で、「Rose Garden」終了後の、「祝 ご来場100万人記念」と横断幕のがかかり、スターたちが残っている舞台に呼ばれ、雪組トップスター、轟悠から記念のサイン色紙を手渡された。客席からはせん望と祝福の歓声があがり、拍手が鳴った。
99万9999人目の万木さんの母、三恵子さん(48)と100万1人目の横浜市の主婦、桂川千恵子さん(60)もそれぞれ娘役トップの月影瞳、次期トップの絵麻緒ゆうから色紙を渡され、3人は轟、月影、絵麻緒と記念撮影。ほかに東京宝塚劇場における希望の公演のSS席のペア招待券が贈られた。
「新年早々、とてもうれしいです」と驚きを語った万木さんは、実は宝塚観劇はこれが2度目。母、三恵子さんのほうが1公演につき2回は見るという熱心なヅカファンで、この日も三恵子さんに誘われたので有給休暇をとってやってきた。三恵子さんのほうは「今年の運は全部使い果たしました」とご満悦。
桂川さんは「娘時分には宝塚に通いつめたものですが、その後は遠のいており、きょうは久々。しかも、急きょこられなくなった知人の代わりにきたのに」。それだけに「宝くじがあたったよりうれしい」と満面の笑顔。
轟は「新しい劇場になって、さて、昔のような宝塚全盛時代を築けるのかと不安もありましたが、あっという間に開場から1年が過ぎ、100人を突破したのには歌劇団としてもびっくりでしょうし、大変うれしいです。これからさらに、お客さまと私たちとで、とても深い味わいのある劇場にしていかなくてはならないと思っています」と、気持ちを新たに、表情を引き締めた。
「100万人の支援を心に受け止めて、楽しい舞台になるようこれからも一生懸命がんばります」と終演後の舞台であいさつした雪組組長、飛鳥裕によるとTAKARAZUKA1000days劇場での観客100万人突破も雪組公演中だった。この公演を最後にトップを退き、専科入りする轟は「思い出がたくさんできました」とかみしめるように語ってもいた。
東京宝塚劇場は昨年元日に開場。以来、新人公演や逸翁デーなど本公演以外のイベントも含めて482公演が行われた。 |  |  | 「Rose Garden」終演後に行われた式典=東京・日比谷の東京宝塚劇場(※クリックすると大きな画像が見られます) |
 | 轟悠(後列中央)、月影瞳(同左)、絵麻緒ゆう(同右)と記念撮影した万木詩子さん(前列中央)、万木三恵子さん(同左)、桂川千恵子さん(同右)=東京・日比谷の東京宝塚劇場 |
 | 轟悠と記念撮影した万木さんら=東京・日比谷の東京宝塚劇場 |
 | 記念の色紙 |
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