雪組 音月桂 インタビュー

 02/02/02 産経新聞東京夕刊
 Text By Takubo,OKO/田窪桜子

重圧なんかに負けない

−−ロマンチック・レビュー『Rose Garden』で演じているパックはどのような役回りなのですか?

恋のキューピッドのような役回りです。

−−役作りは?

明るさとかを大事に、自分らしくと役づくりしました。男役としては、かわいらしい中性的な役には不安があったのですが、これは今しかできない役ですよね。すべり台やブランコなど、普段の舞台ではあまりないこともできるので、楽しんでます。

−−ショーでは、コムさん(朝海ひかる)や、かしげさん(貴城けい)との3人の場面などありますね

2人のパワーというかオーラをすごく感じます。後れをとらないように、1人だけやっぱり下級生だなと見られないように、どんどん盗んでいきたいですね。

−−お芝居『愛 燃える』では、伍封(朝海)の弟・伍友を演じていますが

いろいろ注意されたのは、最後の死に方ですね。今でも毎日、悩みながらやっています。コムさんが素晴らしくて、伍友が死んだあとの伍封のせりふを聞いていると涙が出てくるんです。本当は死んでいるから、泣いちゃいけないんですけどね。コムさんに助けられるだけではなく、もり立てていけるように頑張りたいですね。

−−今年は次の『殉情』、そしてバウホール公演も決まっていますね

プレッシャーはありますが、まず毎日の公演を大事に、負けないように成長していきたいと思っています。

おとづき・けい 平成10年、『シトラスの風』で初舞台。昨年は『ささら笹舟』の明智光忠、『月夜歌聲』のフォンライなどを好演。昨年は入団三年目で『猛き黄金の国』の新人公演の主役に抜擢(ばってき)された。秋にはバウホール公演『ホップ・スコッチ』に立樹遥、壮一帆と主演する。
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