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専科 樹里咲穂 インタビュー

 02/03/02 産経新聞東京夕刊
 Text By Takubo,OKO/田窪桜子

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−−今回は『SHOCK』から約3週間をあけただけで『カステル・ミラージュ』に出演でしたが

大変でした。ショーは自分の持ち味でできる部分もありますが、今回演じているテイラーは大金持ちの新聞王で、今まで経験ない大人の役柄。これまでは熱血系のキャラクターが多かったのですが、けいこ着も変え、普段は興味のないブランド物を買ってみるなど私生活もちょっと高級志向にしたり、外見から役作りに入りました。

−−苦労した点は?

立ち方も、ついつい“あんちゃん立ち”をしてしまうんです。でも、それだとギャングと同じ。作・演出の小池(修一郎)先生には姿勢や目線も注意され、誇りを持って演じろといわれ続けました。愛する人を失い、薬に手を出すのもプライドの高さの裏返しの弱さ。歌もただの二枚目ではなく哀れさが出ないといけない。本当に初めての役柄で挑戦ばかりです。

−−テイラーはどんな人物ですか?

テイラーは、小さいころから感情を表に出さないように育ってきたと思うのです。自分の感情を心の中に抱えて演じるのですが、これは逆にエネルギーがいりますね。芝居が終わると肩が凝ってるんですよ。

−−外部出演の『SHOCK』での経験はどのようなものでしたか?

外部出演をしたことで変わったのは、初日に緊張しなくなったことかな。度胸がついて、肩の力を抜いた演技でも自分の魅力が出せると学びました。テイラー役ももう少し肩の力を抜いて演じられるよう、練りこんでいきたいです。
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じゅり・さきほ 平成2年、初舞台。月組に配属。6年、ロンドン公演参加。10年、『WEST SIDE STORY』のアニタ役を好演。12年、『FREEDOM』でバウ公演に初主演。同年、専科に配属。12、1月には帝国劇場公演『SHOW劇「SHOCK」』に外部出演して注目を集めた。
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