−−『カステル・ミラージュ』で演じているジョーはハリウッドスターという設定ですが
台本を読んで、ただの二枚目じゃないと感じました。「軽い」ではなく、「軽やか」な二枚目なんです。
−−少年時代から演じますね
子供の役は難しいですね。最初は子供っぽく演じていたのですが、ポリシーを持って大人ぶっている年ごろなので、少し年齢を上げています。少年時代の人間関係にリアリティーがないと、アメリカを動かすほどの男たちに成長していく物語に説得力がなくなるので、少年時代も大事な場面なんです。
−−大人になっての登場では、切り替わりというか変化を意識しましたか?
芝居の中のショー場面であることを意識しています。同じ燕尾(えんび)服姿でも、紳士とスターとの違いを出したいですね。
−−お好きな場面は?
好きなのはネバダ砂漠の場面。一番、夢のある場面だと思うんです。砂漠の熱さや乾燥した感じを、映像が浮かぶように伝えたいですね。
−−ジョーの役作りは?
ジョーは、スイングダンサーでもあるので、フレッド・アステアなどのビデオを何回もみました。すべるように流れるように踊っていて、同じ振付でも違うなあと感心して…。これを機会にスイングジャズの感覚も勉強したいです。
−−もう、10年選手ですね
よく「男役10年」といわれますが、いまは「とうとう10年」という感じです。今後は、舞台の上での存在感、重さというものを増していきたいと思っています。
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みず・なつき 平成5年、初舞台。翌年、月組に配属。7年、新人公演の主役(第一部)に抜擢(ばつてき)される。9年、花組に組替え。11年、「ロミオとジュリエット99」でバウ公演初主演。一昨年、宙組に組替えとなり、更なる飛躍を期待されている。
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