
−−『カステル・ミラージュ』のレオナード役で、新人公演初主役の大役を果たしましたね
今までの2番手の役とは違い、主役は求められることも、客席からの見られ方も違います。役になりきりつつ、作品全体も見えていないといけないので、難しかったですね。
−−主役の実感は?
お芝居って、ひとりよがりではできない、本当にみんなでつくりあげていくものなんだなと実感しました。
−−大劇場公演の後の東京公演ですが、何か違いは
宝塚大劇場の公演のときはマフィアの男というイメージで、しぐさやたたずまいを意識して演じていました。思いを成し遂げられないまま死んだ哀しい男という印象が強かったです。でも、東京公演では、それだけではなく、短い人生でも夢を実現し、充実して生きた男だったと感じるようになりました。
−−好きなシーンは
やはりラストシーン。ひとりで歌う場面です。せっぱつまった状況から解放されて、夢と愛を自由にうたう内容なのでとても気持ちがいいんです。
−−周囲から何かアドバイスは
終わってから「主役なのに、大勢のシーンでは皆に埋もれてしまいがちだよ」とアドバイスをいただきました。
−−どう受け止めました?
私は、どんな役、立場でも、まずひとりの登場人物として舞台に立ちたいと思うのです。自分が出演する舞台が、作品的に素晴らしいものになることを目標に、がんばっていきたいです。
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つばき・ひろか 平成7年、『国境のない地図』で初舞台。星組に配属。新人公演では『黄金のファラオ』(宝塚大劇場)のセイタハト、『ベルサイユのばら2001』のフェルゼンを演じる。バウホール公演『イーハトーヴ 夢』ではカンパネルラを好演。昨年、宙組に組替え。スラッとした立ち姿の正統派の若手スター。
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