−−『カステル・ミラージュ』の新人公演でエヴァ=マリーを演じましたが
新人公演ですから、すでに本役の花總まりさんが、目指すべき線路みたいなものをつくってくださっています。その上で、どう自分が理解し共感できるマリーにしていくかと考えました。
−−ヒロインを演じてどうでしたか?
「何度もヒロインをしているからしっかりしてるね」とも言われましたが、実は新人公演のヒロインはこれが2度目なんです。かなり悩んだところもあって、終わった後もいろいろ考えますね。
−−マリーという人物像は?
とても強い女性ですが、強さが前面に押し出されているタイプではない。芯(しん)が熱いというか、今の状態より、「私はこうありたい」「もっとこう生きたい」と熱いものを持っている。どんな境遇でも夢を捨てていない女性なんです。
−−本公演ではパティという役ですが
スターのジョーと自由に恋愛を楽しんでいる、陽気なアメリカ人らしい女性です。レオナードとマリーの悲恋と、何もとらわれないジョーとパティの明るい恋愛との対比が出たらいいなあと演じています。
−−これからの目標は?
宝塚の娘役は、どんな境遇のどんな役柄であっても、演じる女性そのものが魅力的でなくてはいけないと思います。よく「落ち着いて見える」といわれますが、それも今後の課題。常に新鮮に、魅力的な女性を演じていきたいです。
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あやの・かなみ 平成9年、『仮面のロマネスク』で初舞台。11年には、バウ公演『ロミオとジュリエット99』で初ヒロインを演ずる。花組『マノン』、宙組『フィガロ!』でもヒロインを演じる。豊かな歌唱力で期待の娘役。 ※写真をクリックすると大きな画像でごらんいただけます |
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