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88周年記念特別公演始まる

 02/04/06 WebSpecial
 text & photo by Ishii,Takeshi/石井健@Web編集部

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宝塚歌劇団の創立88周年記念特別公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」が6日午後3時半から、東京・日比谷の日生劇場で始まった。

轟悠(レット・バトラー)、檀れい(メラニー)、湖月わたる(アシュレ)ら専科を軸に前半(16日まで)を雪組、後半(18日から29日)を花組がサポートする。

6日からの雪組版でスカーレット・オハラを演じるのは男役の朝海ひかる。「風と共に去りぬ」は伝統的に、男役がこの奔放な女性を演じる。過去に、真琴つばさ、愛華みれらが演じている。

ハリウッドの名作映画でも知られる「風と共に去りぬ」だが、宝塚にとっても「ベルサイユのばら」と並ぶ、看板作品で、昭和52年の初演以来、25回(地方公演なども含む)上演されている。公演回数にするとのべ1147回。のべ観客動員数は261万8000人にのぼる。52年版では、バトラー役の榛名由梨がトップスターとしてはじめてひげをつけたことでも歴史に残る。

日生劇場と隣り合わせの東京宝塚劇場ではすでに月組の「ガイズ&ドールズ」(5月6日まで)が上演中で、日比谷は“スミレ色”に染まる。ほかに東京都内では「殉情」(赤坂ACTシアターで7日まで)、「初風緑コンサート」(天王洲アートスフィアで8日まで)も上演中。6日は、まさに“同時多発宝塚”状態だ。




「風と共に去りぬ」は、初日に先立つ5日夕、日生劇場で通しげいこが行われ、報道陣に公開された。轟は、次のようなコメントを発表した。

「劇場にお客様が入るときっと『ああ、公演を迎えたんだ』という実感がわくんでしょうが、いまはまだ明日が初日なんだなという気持ちだけですね。きょう、舞台げいこをして感じたことは、宝塚大劇場でもなく、東京宝塚劇場でもない「日生劇場」という劇場でこそいきる演出があるのだということです。出演者一同、88周年の記念公演という機会を与えていただいたことを光栄に思い、この喜びをかみしめつつ初日を迎えたいと思います。きっと、素晴らしい舞台になります。ぜひ、ご期待ください。有楽町界隈はタカラヅカ一色です。宝塚歌劇をみたことがある方はもちろん、まだみたことのない方も、いちど、タカラヅカのはしごをしてみてはいかがでしょう?」


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