「3日前から足が動かなくなりました。申し訳ありませんでした」−−。
宝塚歌劇団花組のトップスター、匠ひびきが8日、トップとして最初で最後の宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)公演(「琥珀色の雨にぬれて」「Cocktail−カクテル−」)の千秋楽を終え、ラストに涙ながらのあいさつをした。

腰痛に下半身のしびれが加わり、6日からは痛みをこらえての公演。
「なんとか無事にどん帳をおろすことができたのは、みんなの支えがあったから。この涙はうれし涙です」と匠。
黒紋付きに緑のはかまの正装で、さよならパレードまで恒例のスケジュールを気丈にこなし、約3500人のファンに送られて、本拠地に別れを告げた。
9日に精密検査を受けるが、東京公演の最終日になる6月23日まで予定がびっしりで、今後の体調への懸念も残る。