提出期限の一週間前になっても芸名が決まらなかった。
「『輝』という字は使いたかったんですが、あとがなかなか出てこなくて。ボーッとテレビを見ていたら、CMかなんかで『彩』という字があった。“いろどり、かがやく”っていいんじゃないって」
『直』は母親が常々、「女のコは素直でまっすぐが一番いいのよ」と言っていた言葉から、つけたそうだ。
「下級生のころは、字画が多くて硬いと言われましたが、今では私のカラーとなっている。やっぱりコレだったと思っています」
愛称の「さえちゃん」は本名から。
スター性豊かな美形の二枚目男役。月組→星組→専科と移り、現在、宝塚大劇場の星組公演「プラハの春」に、日本人外交官の役で出演している。
「トップコンビが代わった新生星組の公演で、専科生は私1人。甘えてはいけないと気をひきしめてやっています。お芝居では歴史的な事件に遭遇した人々のそれぞれの生きざまを、ショーでは組のパワーを見てほしいですね。専科になって私は多少、プロ意識も強まったし、客観的に見られるようになったかな。外部出演も一度は経験してみたいと思っています」
7月に開局するCSデジタル放送「TAKARAZUKA SKY STAGE」の初代イメージタレントにも決まった。