花組 春野寿美礼 音楽インタビュー

 モーストリー・クラシック12月号掲載
 Text By TAKUBO,Oko/田窪桜子@東京文化部

−−音楽との出合いは?

初めて音楽に振れたのは小学1年生。鼓笛隊でたて笛をやっていました。普通は2年生からたて笛を習うので、2年生になったときはバリバリ上手でみんなに教えたりして。これがきっかけで、3、4年生は音楽クラブに入って、アコーディオンやピアニカ。5年生からはピアノを習い始めました。子供向けの町のオーケストラにも入って、そこでクラリネットを始めました。中学校も吹奏楽部でそのままクラリネット。同時にアマチュアの吹奏楽団にも入って吹いていました。

−−お好きな音楽は?

あえてジャンルを決めずに、いろんなものを聴きます。子供のころは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番が好きで、レコードを買っ てきて毎日聴いていましたね。クラリネットで憧れだったのは、自分では吹けなかった「ラプソディ・イン・ブルー」。上手に吹く先輩がいて、すごく憧れていました。アイドル系で好きなのはKinki Kids。ゆったりとしたムードに浸りたいときはエンヤなどを聴いて、“妄想・空想”の世界に入ったりします。

−−なるほど

ロックだったら、メロディーが耳に残るのでクイーンのバラードが好きですね。

−−はやっている歌なんかは?

はやりものはあまり聴かないかな。ラジオから偶然、流れてきたものとか、CDショップに行って、ずっと試聴してみて、いいなと思ったものを聴いています。

−−本格的ですね。そういう経験が宝塚につながった?

自分が音楽をやっていたことと、宝塚歌劇団に入るというのは全然別なことだったんですよ。音楽の道にすすめたらいいなと思っていたのですが、宝塚を知ってからすっかり夢中になってしまって、進路変更したんです。

−−なるほど。でも、宝塚での生活はやはり音楽と切っても切れないものでしょう

舞台やショーで必要だから当然、自然にいろいろと聴きますが、本当は自分で音楽を探しに行きたいんです。ピンと来るものを自分で見つけたいんですね。そういう意味で、今よく聴いているロッド・スチュアートは最近まで全然知らなかったのですが、声にピンときたんです。しゃがれたような渋い声が素敵でしょう?

−−春野さんにとって音楽とは?

いろんなことを想像できたり、いろんな気分になれるのも、音楽があるから。そういう意味では自分の精神的な面で絶対的な存在ですね。

はるのすみれ 東京都出身。1991年、「ベルサイユのばら」で初舞台。翌年、花組に 配属。94年、バウホール公演「サラン・愛」で主人公の弟役に抜擢され注目を集める。 97年、「失われた楽園」で新人公演初主演。99年、「冬物語」でバウホール公演に初 主演し、好評を博す。歌唱力に定評があり、今後の活躍が期待される正統派男役スター 。愛称は、おさ
Rod Stewart
おささんは「最近知った」
といっていますが、
ロッドは
ロックボーカリストとして
30年を超えるキャリアを誇る。
60年代後半から70年代が
もっとも華やかな
活動期間だったが、
おささんがいうような
ハスキーな歌声の魅力、力強さは
いまも健在。
19日にその足跡をまとめた
『ザ・パーフェクト・コレクション』が
発売されたので、
おささんを魅了した歌声を
知るチャンスだ。
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