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大きな花火を打ち上げたい●絵麻緒ゆう


0409bunsing2.jpg −−それぞれの作品について

「ON THE 5th」は、米中枢同時テロを背景にした作品でもあり、ニューヨークの復興のためにも、2人でがんばりたいです。

−−「ON THE 5th」ではタップダンスも披露するが

タップからは15年ぐらい遠ざかっています。たぶん、お客様の前で踊るのは文化祭以来だと思いますので、がんばりたいと思います。

−−「ON THE 5th」の舞台であるニューヨークについては

ダンスの公演にいった記憶が強く残っています。あのときは、いつも休憩室で先生方と遊んでばかりだったような印象がありますけど。楽しい、自由な国の印象がいちばん強い。私も自由人ですから、そういう部分がうまく重なれば。

それと、米国の人は常に前向きで、そのあたりも感じてもらえたら。

−−「追憶のバルセロナ」については

正塚先生の作品は、人間の細かい気持ちまでも描くのが特徴。(『殉情』で、紺野は目が不自由な女性を演じたので、紺野と)見つめ合いながら芝居をするのは今回が初めて。目が加わった分、お客様に細かい心情が伝わればと思います。

あらすじによると、芯に熱いものをもった主人公。いまの自分と重ね合わせて、そのあたりがうまく出せれば。

スペインものは下級生のころに出て以来。自分の中の熱い気持ちとスペイン人特有の熱さとが重なって、伝えたいものがお客様に伝わるようにがんばりたいです。

先日、休暇でスペインにいってきたのですが、やはり人間の熱さを感じました。

−−この公演に先立つ「殉情」の再演で、(紺野まひると)実質的な共演をしたが、その感想を

再演ということで注目を浴びましたが、やってよかったと思っています。再演のお話をいただいたとき、自分がどれだけ成長したのかを知りたくて受けましたので。毎日充実していましたし、それなりに得るものがあって、よかったとも思っています。私の代表作になればと思います。

あの作品は役を演じるというより、役が私に乗り移ったといったほうがいい。やっぱり、ひとりの役者として、その人の気持ちを知ることは大切で、それは実際の人間関係においても必要なこと。だから、人間的にも得るものがあったと考えています。

(紺野とは)発想が似ているんです。私はどちらかというとシリアスな作品をやりたくて、『奇跡の人』を演じたいといったことがあるのですが、そうしたら彼女も同じで。

性格的には実はどちらかというと私のほうが女性っぽくて、彼女のほうが切り替えが早い。でも、舞台では私のほうが支えたいと思います。

−−お披露目公演に対する意欲は

大劇場の“いちばん大きな花火”を、まずは披露したいです。花火大会っていちばん華やかな花火は最初と最後にあがりますよね。だから、このお披露目公演は大きな花火にしたい。たとえ消えてしまっても、「きれいだったね」と、いつまでも思ってもらえるような。



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