轟バトラーは夕映えの中で憔悴した表情を見せる。だが、彼はスカーレットの明日を信じながら去っていく。これが、バトラーの「許し方」なのだとしたら、彼は別れという形でスカーレットへの愛を表現したことになる。スカーレットの過去と未来とをみつめているような轟の表情で、舞台の幕は下りる。