阪神大震災後の観光復興を目的に、兵庫県宝塚市が宝塚歌劇「ベルサイユのばら」など人気作品の名場面をテーマに制作していたモニュメント三体が完成し、二十五日、原作者の池田理代子さんやタカラジェンヌを招いて同市内で除幕式が行われた。
モニュメントは、ベルサイユのばらの主人公オスカルとアンドレが寄り添い、マントをなびかせた姿を描いた像のほか、ステッキを手にポーズを取るえんび服の紳士像や踊る男女の像で、ブロンズ製でいずれも高さ約一・四メートル。
池田さんは「製作にあたってオスカルの髪形などにアドバイスした。イメージ通りで感無量です」とうれしそうに像を見つめた。
宝塚大劇場前の遊歩道「花のみち」の改修に伴い宝塚市が設置を計画。宝塚歌劇のデザイナーが十点のデザイン画を描き、インターネットなどで人気投票の結果、昨年十二月、三体のデザインを選んだ。
(3月26日東京朝刊掲載)