SUMiRE STYLE    モーストリー・クラシック  6.10号    


  音楽は私にとって癒しかな。    雪組 朝海ひかる


Q音楽との出会いは?

 音楽を意識した一番最初は、やっぱりピンク・レディーです。振りつきで歌って踊っていました。

 次はたのきんトリオかな。中学生ぐらいからは洋楽に目覚めて、ワムに夢中でした。高校からは、ソロになったジョージ・マイケルを聴き続けていましたね。

Q最近のお気に入りは?

 時間がなくて音楽をゆっくり聴く機会は少ないのですが、今は坂本龍一さんの作曲した「ZERO LANDMINE」を寝る前に必ず聴いています。

 「地雷ZEROキャンペーン」をPRするTBSの特別番組を見て、私も何か力になりたいとこのCDを買いました。それからずっと毎晩、聞いています。すごく聴きやすくて、落ちつく感じ。
 その前は、ずっと、鬼束ちひろさんのCDを聴いていましたね。


Qいつも就寝前に音楽を?

 眠る前にCDを聴くようになったのは、宝塚歌劇団に入ってひとり暮らしを始めてからですね。

 私、テレビが好きなんです。CDはテレビから流れてきたもので、それがいい曲だと買うことが多いです。あまりジャンルとかこだわらないように、何でも聴くようにしています。


Qクラシックは?

 クラシック音楽は、バレエを習っていたので小さいころから聴いて育ちました。

 最初に聴いたクラシックは「白鳥の湖」とか「くるみ割り人形」ですから、チャイコフスキーは、とっても親しみ深いです。「白鳥の湖」は聴くと、鳥肌が立つ感じ。「瀕死の白鳥」の曲も好きですね。

 子供のころ、レコードを買ってきて指揮者で聴き比べもしてたんですよ。自分の踊っている曲が、レコードによって違うのも面白かったですね。兄がカラヤンを好きで、たくさんレコードを持っていたので、借りては聴いていました。


Q朝海さんにとって音楽とは?

 音楽は私にとって癒しかな。小柳ゆきさんやMISIAさんを聴いていると、まるで自分が歌っているかのように気持ちよくなってくるんです。だからストレス発散でもありますね。

 時間があるときは、コンサートも行きます。行って、ノッて、騒いで、汗をかいて帰ってくるのが好きなんです。コンサートは積極的にどしどし行きたいですね。

聞き手 田窪桜子@産経新聞文化部    




PROFILE   あさみ・ひかる  宮城県出身。1991年、「ベルサイユのばら」で初舞台。翌年、花組に配属。98年に宙組に組替え。「エリザベート」でルドルフを演じ好評を博す。99年に「心中・恋の大和路」で雪組に。「ノバ・ボサ・ノバ」では、男女3役を役替わりで演じ話題を集める。バウホール公演「SAY IT AGAIN」で成瀬こうきとW主役。昨年の「凱旋門」の役替わり公演では主役を演じる。抜群のダンス力と華やかで透明感のある個性で期待の男役スター。愛称はコム。(撮影:三好英輔@産経新聞


「ZERO LANDMINE」
(ワーナー WPC6-10126)
 UA、大貫妙子、桜井和寿、佐野元春、高橋幸宏、ドリカム、細野晴臣、シンディ・ローパーら国内外の著名なアーティストが無報酬で参加。録音経費を除いたCD収益は国際的な地雷撤去組織「ヘイロートラスト」などに託される。


鬼束ちひろ   深く、いささか暗いトーンの歌唱が特徴の新進女性歌手。アルバム「インソムニア」(東芝EMI TOCT-24560)は「月光」「イノセンス」などの代表曲を含む。










 産経新聞購読お申し込み  産経Web-S お申し込み
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産經・サンケイ)Copyright 2001 The Sankei Shimbun. All rights reserved.