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産経新聞提供 SUMiRE STYLE
6月11日(火)大阪夕刊
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「SLAPSTICK」で小柳奈穂子
3人目の女性演出家デビュー

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「SLAPSTICK」の主演コンビ、霧矢大夢(左)と紫城るい
宝塚歌劇団の3人目の女性演出家として、小柳奈穂子が宝塚バウホールの月組公演「SLAPSTICK(スラップスティック)」(21−30日)でデビューする。単独主演が初めての霧矢大夢、男役から転向して初ヒロインの紫城るいと、“初”づくしの舞台だ。

小柳は昭和51年9月生まれの25歳。慶応大学文学部を卒業して、平成11年に入団した。

「もともと小演劇好き、ミュージカル好きで、高校3年のときに初めて見た宝塚の『PUCK(パック)』に衝撃を受けたんです。日本でミュージカルを作れるのは宝塚だと思って、とりあえずその演出家だった小池(修一郎)さんの出身校の慶応に入りました」

演出部の受験者は100人余りいたそうだが、合格者はわずか3人。入団後は先輩の演出家について演出助手となり、勉強や経験を重ねてチャンスを待つのだが、彼女は同期生の男性2人より、ひと足早いデビューとなる。

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「フィナーレが難しい」と話す小柳奈穂子
「ラッキーですね。企画編成委員会に企画書を提出して2回目に通ったんです。台本は何度も書き直しました。決まったときはうれしかったけれど、実際に稽古に入るとこんなにやることが多いとは…。頭が痛いです」

「SLAPSTICK」は、20世紀初頭に数多くのコメディー映画を作った実在の監督、マック・セネット(霧矢)と、彼が慕い続けた女優メイベル・ノーマンド(紫城)のロマンスを軸に、映画草創期のハリウッドを舞台に描くドタバタ青春群像劇(スラップスティック・コメディー)という。

「コメディー映画が好きで、高校時代にたまたま読んだセネットのエピソードやキャラクターがおもしろかった。時代の流れで変わっていくコメディアンたちのさまざまな想いを描いてみたいと思ったんです。オリジナルの映像も作って使います」

小柄でキュートな容姿だが、早口でテキパキとした受け答えがエネルギッシュ。「将来は(宝塚)大劇場でテーマ性のあるショーをやってみたいですね。宝塚は女性が男性を演じることでリアリティーの範囲が広い。そうした舞台の可能性を追求していきたい」そうである。

東京公演は7月4−10日、日本青年館大ホール。


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