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産経新聞提供 SUMiRE STYLE
6月17日(月)速報
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匠ひびき 復帰会見
100%のダンスじゃないかもしれない。
だけど、心を伝えたい


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ほら、この笑顔をみんなが待っていたんだ
17日午後4時半過ぎから、東京宝塚劇場で行われた匠ひびきの復帰会見の内容は以下のとおり。

きいたこともない病気(せき髄炎)にかかりまして、自分としては、もっと早く復帰ができると信じていましたが、気がついたときにはもう、桜は散り、入院中はコイのほりがたくさん泳いでいました。
退院してからも完治するには、もう少し時間がかかるということでしたが、お医者様のOKをいただき、劇団の方々の優しい配慮で、(踊りなど、今の状態では)できないところはすべて変えてくださり、きょうの日を迎えることができました。全面復帰はできませんでしたが(レビューショーの一部だけに出演)、ほんとうに幸せに思っています。
ご心配をおかけして、もうしわけございませんでした。

−−今のお気持ちを

多少、しびれが、まだ残っておりまして、それでふらついたりしますが、きょう、舞台げいこで、まずみんなに「こういうことが(ふらつくようなことが)あるかもしれない」とすべて話しておきました。「もし、私が転んでしまったら、手をかしてね」といっておきました。まあ、転ぶことなく無事に終えられましたが、私以上に仲間のほうが必死で、踊りながら笑顔を私に向けられない。心配で心配でしかたがない。そんな緊張感が伝わってきて、アイコンタクトだけではなく、手からの“ハンドパワー”も何もかも、すべてが私に向けられて、おかげで、きょうを無事に終えられました。
私も代役をしたり、してもらったり、いろんな経験がありましたから仲間の気持ちも分かります。自分としても、また男役の姿に返って、みなさまの前に立てて、きょうは、ほんとうに最高の日でした。

−−黒燕尾の場面では、手を胸に当て、みんなの気持ちをすくい取り、しっかりと胸に受け止めるような振りがありますね?

もともと振り付けは、花組トップスターだった安寿ミラさんがつけてくださり、安寿さんは本当に温かく見守ってくくださり、今回、私が(ふつうに)動けないのならと一生懸命に新しい振りを考えてくださいました。私と一緒に緊張し、乗り越え、励してくださいました。
ただ、大劇場公演のときのように踊れないのは事実で、東京のお客様に申し訳ないと思っているのですが、だけど心を伝えられたらなと。踊りは完全にできなくても、待っていてくださったファンの方に、心を伝えたい。
また、宝塚のすべての方々が私をはげましてくれたことに、びっくりし、やっぱり宝塚っていいところだな、温かいところだな。その感謝の気持ちを、この黒燕尾の場面で伝えられたらと。あの振りにはそういう思いが込められています。トップスターだった安寿さんだからこそ分かる気持ちだとも思うんですね。その安寿さんが、そういう振りをつけてくださったので、心を込めて踊りたいと思います。

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会見は公演終了後の舞台上で。大階段の輝きにチャーリーさんの笑顔の輝きが加わって、舞台はいっそう華やかになるに違いない=17日午後4時半すぎ、東京宝塚劇場


−−久しぶりに客席をながめていかがでした?

もしかしたら23日の大階段の最後のあいさつにしか出演できないかもしれない−−という懸念があったのも事実です。病気は完全によくなりましたが、もう少し時間をかけてリハビリをしてもよかったのもしれません。ただ、私の場合は家でじっとしていても、ストレスとか疲労感につながりますので、こうやって仲間のもとに帰ってきました。そして、お客様の前に出て、温かい拍手を山ほどいただいて、スポットライトを浴びさせていただいて、たくさんのスタッフ方にそでから見守っていただいて…。このうえない幸せなトップスターだと思っています。
ただ、4月8日大劇場公演を終えて翌9日からすぐ治療にとりかかり、入院している間も時が止まっているようだったので、ずっと舞台に立っているような緊張感がありました。休んでいたのがうそのようで、でも、体は“現実”で、ちょっと複雑な気持ち。

−−現在の病状は?

現在はもう、お医者様に通うこともなく、入院をして1カ月以上寝たままだったこともあり、リハビリを行い、徐々に徐々に…。骨折と一緒で今はギブスを解いて、ちょっとリハビリを始めたぐらいの感じかなって思っています。いまはただ、無理をして歩くのをやめる。その程度でございます。ひとりで荷物をまとめて東京にきましたし、ふだんの生活にはまったく支障はありません。

−−たいへん大きな拍手がわきましたが

たくさんの宝塚を愛してくださるお客様から「待ってました!」といっていただいて。「待っていたよ」「がんばれ」という気持ちが伝わってきました。舞台そのものに不安はなかったのですが、体のほうがどうなるのか分からりませんでした。とはいえ、ごらんのとおり上半身は元気。お客様の拍手に対して「元気だよ!ただ、いまは時間が足りなくて完全には治っていないけれど。だけど、心も、匠ひびきという男役も元気だよお!」って、必死に返事をしていました。元気な姿で帰ってくることができたことを幸せに思っています。こうやってリーゼントにもできて!お客様にこの姿だけでもお見せしたかったので、拍手に向かって「いつもどおりだよ!」ってさけんでいました。


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