宝塚歌劇団の卒業生と現役生が共演するミュージカル「シンデレラ」(酒井澄夫演出)の制作発表が19日午後、都内のホテルで行われた。8月4−29日、東京・新宿のコマ劇場で上演される。
宝塚OGと現役生だけの一般公演は初めて。
現役からはシンデレラに花組の遠野あすか、王子に専科の樹里咲穂が出演。
OGでは、妖精の女王に鳳蘭、女王様に初風諄、王様に榛名由梨、継母に瀬戸内美八、シンデレラの姉に峰さを理、高汐巴と元トップスターがずらりと顔をそろえる。
鳳が「こういうふうに、昔、“同じかまのめし”を食べた仲間と舞台に立てるのがうれしい」と余裕を見れば、樹里は「宝塚に入る前のファン時代にトップスターだった方と現役生として共演でき、とても緊張しますが楽しみです」と話し、先輩に囲まれて緊張しながらもやる気をみなぎらせていた。
「シンデレラ」は、米国の名ソングライターチームのリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインII世が作詞・作曲を手がけたブロードウエー作品で、日本では酒井法子、麻乃佳世主演で上演されている。
ただし、今回は「よく知られている物語ですが、『努力すれば夢はかなう』というテーマをプラスしたい。フィナーレショーもつけます」と演出の酒井は話し、より宝塚らしい豪華さで登場することになりそうだ。