
−−7月からの外部出演舞台
「キス・ミー、ケイト」(7月3日から東京・帝国劇場)のけいこがたけなわで、CDを聴いている暇もないのでは?
さすがに今回はたくさんの作品を聴くことができなかったけれど、それでも、すごく多いなと気づいたのが、いわゆる癒やし系。でも、そんな中でラップのエミネム「ザ・エミネム・ショウ」(ユニバーサル)もおもしろかった。
−−ふだんのお好みからすると意外ですね
実は、最近毎日聴いているのは、マリリン・モンローの歌を収録したCD。「キス・ミー、ケイト」では(宝塚では男役の自分が)ロイスという女性を演じるのですが、“セクシー担当”で、モンローふうに歌うところがあるからです。だから、もう朝からモンローを聴いているんですけど、疲れるとまったく違うものが聴きたくなる。そんなときにエミネムはおもしろかった。
−−なるほど
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エミネム「ザ・エミネム・ショウ」 ユニバーサル/UICS-1040/\2427 |
そもそも私は疲れたときに激しい音楽を聴くと、「負けるものか」「やってやる」って発奮できる。それと、これはラップだけど、導入部はちょっと怖くて、かっこいい。
−−そういう点では、いつもどおりの趣味で…
ただ、宝塚ファンが聴く音楽かどうかは…。そこでもう1枚。男性歌手、ジョシュ・グローバンの「ジョシュ・グローバン」(ワーナー)。まだ21歳だからかなあ、声が透き通っている。
−−ジョシュは、クラシックっぽい歌の世界で、正統的宝塚という感じですよね
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ジョシュ・グローバン「ジョシュ・グローバン」 ワーナー/WPCR-11271/\2400 |
この作品では、有名な歌ばかり歌っているんですよね。男役としてディナーショーの最後に歌うといいような、(スケールの)大きな曲が多いんです。歌を聴く価値がある。メロディアスで聴きほれる。そんな感じの作品かな。「ニュー・シネマ・パラダイス」なんてすごくいい。人によっては泣いちゃうんじゃないかな。
−−ディナーショーで歌ってみたい曲はありましたか?
「今宵(こよい)、心はさまよって」という歌を自分で歌ってみたい。彼は淡々と歌っているけれど、私が歌うなら、もっとドラマチックに仕立てます。