 | 月組 霧矢大夢 (宝塚歌劇団提供)
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−−バウ公演「SLAPSTICK」で実在の映画監督、マック・セネットを演じていますね。
1人の一生を、順を追って演じるのは面白いですね。
−−どのような舞台、どのような人物なのですか?
セネットの周りの人々に事件が起きていきます。セネット自身は仕事には情熱をかけていますが、そんな周りの人々を傍観し、愛するメイベルへも踏み出せない…。作・演出の小柳奈穂子先生には「大人になっても少年の目で」と言われました。映画への夢と、メイベルへの愛を最後まで持ち続けた人なんです。
−−劇中でサイレント映画風の映像が出てきますが
映像は1日で撮影しましたが楽しかった。撮影中はどうなるかと思っていたのですが、でき上がった映像を見て、編集のマジックに驚きましたね。
−−今回は小柳さんのデビュー作で、霧矢さんの単独初主演と初づくしですが
小柳先生とディスカッションし、1からつくっていき、初心に戻った感じでした。主役だからと肩肘(ひじ)張って守りに入らず、のびのびと勢いよく演じるようにしています。ミュージカルナンバーも多いので、歌にはしっかり思いを込めたいですね。
−−宝塚大劇場の公演中には写真集も発売されました
素でも男役でも、人間として霧矢大夢を表現できればと内容を考えました。
−−充実したこのごろですね
この1年、老若男女の役をすべて経験でき、なんて恵まれているんだろうと思います。今後は舞台の上の自分を冷静に見つめ、どんな役が来ても受けとめられるように、この経験を次につなげていきたいです。