 | 宙組・ふづき美世 平成7年入団 埼玉・久喜市出身 (宝塚歌劇団提供)
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7月の「文月」生まれで、本名が「ふづき」。そのまま芸名の姓に使って、ゴロのいい名前の「美世」を考えた。
「ほとんど自分で決めました。ひらかなの芸名も変わっていていいかなと。読み間違えられることもないし探しやすい。字画もいいそうです」
愛称もそのまんま「ふーちゃん」。
日本物が似合う細面の、楚々とした風情の中堅娘役。花組の新人公演でも日本物の「夜明けの序曲」で抜擢(ばってき)され、ヒロインの貞奴を演じた。「一本立ての大作で、和服もドレスも着るし、連獅子も踊らなきゃならない。すっごく大変でした」
昨年9月に宙組に組替えになり、今春の宝塚バウホール公演「エイジ・オブ・イノセンス」では、主人公(椿火呂花)を惑わす美貎(びぼう)の伯爵夫人を、色っぽく演じた。「難しかったけれど、きめ細かいお芝居がすごい勉強になりました」
現在宝塚大劇場で上演中の「鳳凰伝」では、一転して純粋で可憐なアデルマ姫役。「かなり忘れかけていた昔を思い出しながらやっています」。ショーではトップの和央ようかを誘惑する蝶々役のシーンを見てほしいという。
学生時代は新体操部に入っていたそうで、体を動かすダンスが大好き。「これまでお嬢さま系の役が多かったので、カルメンのような情熱的な役もやってみたい」と内面は熱いようだ。