 | 専科・樹里咲穂 平成2年入団 大阪・箕面市出身 (宝塚歌劇団提供)
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漢字先行で自分でつけた芸名だという。
「『樹里』と『咲』の字をどこかに入れたかった。あとは字画や姓名判断でいやな名前にならないように決めました。覚えやすいみたいで、“じゅり”は名前でもあり愛称にもなって、今では本名より定着していますね」
ジャニーズと共演した「SHOCK」など外部出演が昨年9月から続いている。
「この1年はずっと東京暮らし。すごく視野が広がりましたね。ジャニーズの男の子たちの仕事に対する真摯(しんし)な取り組み方は、宝塚に通じるものがある。その一方でやはり男性と男役とは、踊り、歌、芝居のすべての筋肉が違う。それらを肌で実感しました」
8月も東京の新宿コマ劇場に出演(4−29日)。宝塚のOGと現役の競演が話題のミュージカル「シンデレラ」で王子さまを演じる。
「絵に描いたような白馬の王子さまは、宝塚でも最近はなかなかできない役ですね。大先輩たちとの舞台はおもしろさとこわさを感じて、かなり度胸がつくんじゃないかな」
宝塚大劇場に帰ってくるのは10月4日初日の花組公演「エリザベート」で、ヨーゼフ皇帝役に決まった。
「王子、皇帝と今年の後半は位の高い役が続きます。話しかけるときには気をつけてくださいね」とジョークも。
専科ならではの多様な舞台経験を、のびのびと楽しんでいるようだ。