 | 花組 彩吹真央 平成6年入団 東大阪市出身 (宝塚歌劇団提供)
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「舞台でいろんな役に巡り合って、さまざまな色を演じたい」という意味を込めた「彩」。この字を姓に使うことを決めて、あとは合う字や響きで考えたという。
「『真央』はあこがれの大地真央さんと一緒。あまりに大きな存在なので、ダメっていわれるかなと思ったんですが、この芸名1本で通しました」。愛称の「ゆみこ」は本名から。
現在は宝塚バウホールで上演中の「月の燈影(ほかげ)」(11日まで)で、蘭寿とむとツートップで初主演。江戸後期の川向うを舞台に描く日本物で、影を背負いながらも懸命に生きる若者、幸蔵を演じている。
「日本物って聞いたとき、あぁ、うれしい!って思いました。好きなんです。今回の役は、わけありの部分がポイント。大立ち回りもあるし、所作も難しいんですが、いなせなカッコの付け方を勉強したいと思っています」
実力派の男役ホープ。次の宝塚大劇場公演は人気の「エリザベート」でルドルフ皇太子役に決まった。「歌の見せ場もあるのでとても楽しみです。このところ立て続けに、キャラクターの違う役をやらせていただいて、舞台が楽しくて仕方ないんです」と乗っている。
そして将来は、「男役の美学と男性心理の狭間を探求して、どっぷりひたる恋愛物をやってみたい」そうだ。