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産経新聞提供 SUMiRE STYLE
8月20日(火)大阪夕刊
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花咲け 若きすみれたち(4)
月組 月船さらら

月船さらら
台本を手にけいこに励む月船さららさん。真剣な顔に、輝く瞳が印象的だ=兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団けいこ場
※写真をクリックすると大きな画像が見られます
日々、厳しいけいこを重ね、明日のスターをめざす若きすみれたち。トップスターの脇で舞台を支える彼女らが、スポットライトを浴びる機会がある。大劇場では約1カ月半の公演期間中に、新人公演が一度だけ上演される。研究科7年以下の生徒が出演できる新人公演は、劇団員はもちろんファンにとっても特別な意味をもっている。

月船(つきふね)さららさん、月組研究科7年。今月23日から始まる『長い春の果てに』と『With a Song in my Heart』に出演する。『長い春』の新人公演では、3回目の主役となるステファン役を演じる。

新人公演のけいこが始まるのは、初日以降の朝と夜。限られた練習時間で最高の演技が要求される。「夢の中でもレッスンしている」と話す彼女は、台本を抱いたまま眠っていることもあるという。足りない時間を補うため、休日にもけいこ場に足を運ぶ。

月船さんがミュージカルに出合ったのは小学生の時。母親に見せられた「サウンド・オブ・ミュージック」がきっかけ。宝塚一筋で受験を勝ち抜き、平成8年に『CAN−CAN』で初舞台を踏む。

月船さらら
厳しいけいこの合間、優しい表情を見せる月船さん。バラの花がよく似合う
※写真をクリックすると大きな画像が見られます


新人時代に先輩から受けたアドバイス、「ステップはまだまだ、でもいい表情してるよ!」その一言が今でも忘れられない。自信を無くし、落ち込んでしまうこともある。そんな時でもこの言葉を思い出し「幸せな気持ちで舞台に向かい、自分のエネルギーをファンに感じてもらいたい」と熱い想いを語る。

悩みや苦しみを乗り越えて、自分だけの魅力を創り出す。新人公演としては最後の舞台を主役で終える。新しい一歩を祝福するように、すべてのライトが彼女に向かって集まり、輝きを増していく。

花の道
花の道にある「ベルサイユのばら」のブロンズ像。歌劇場へ向かう人たちを見守り続ける=兵庫県宝塚市


「花咲け 若きすみれたち」は、毎月第3(火曜日が4週ある月)もしくは第4火曜日(同5週ある月)の大阪夕刊に掲載のグラフ特集です。


写真報道局 土井繁孝


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