 | 宝塚歌劇団提供
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−−「追憶のバルセロナ」(9月23日まで、日比谷の東京宝塚劇場)でジプシーのロベルトを演じていますが
今まで経験したことのないタイプの役柄ですが、演じていてとても楽しい役ですね。
−−役作りの工夫は?
配役が決まってジプシーについて改めて調べ直したら、発見がたくさんありました。単純な正義の味方には作りませんでした。だから、決めぜりふも正面を向いてバンと言うのではなく、あえて自然に、その時々の感情を大事に演じるようにしています。
−−ロベルトという人物をどのようにとらえましたか?
ロベルトはリーダー的存在ですが、自分から引っ張っていこうと意識したのではなく、自然にそういう存在になっていった男です。決断が早くけんかが強く、昔の女をいちずに思い続けているところなど、仲間が彼の生き方を見続けた上で、頼りにしているのだと思います。舞台で描かれていないロベルトの過去は、演出の正塚晴彦先生と話しながら考えました。その部分もお客さまに想像してもらえればいいですね。
−−ショー「ON THE 5th」ではタップダンスを披露しますが
タップダンスは音楽学校以来。苦手意識が強かったので大変でした。でも、少しでもできるとうれしくなって、だんだん楽しめるようになったんです。同じリズムを雪組のみんなで一緒に踏めるのがうれしいですね。ぴったり息が合った瞬間は最高に気持ちがいいです。