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おささん 春野 寿美礼

私の大好きな「エリザベート」を公演させていただくことになりました。このミュージカルは宝塚では、すでに3組が。そして東宝ミュージカル、海外で数多くの公演がされていて、大変人気のある作品で、そんな作品をやらせていただくのは幸せです。
私が演じますトートは魅力的な人物で、言葉に表すのは難しい、“何か”大きな世界をもった人物。その“何か”を自分なりにみつけて、演じていきたいなと思っております。「私が踊る時」という新曲をはじめ数々の素晴らしい曲を歌わせていただくことをとてもうれしく思っております。みなさまのお力を借りまして、宝塚の花組版「エリザベート」を作っていきたいと思います。

−−役作りは?

いまは深いところまでは考えず、ビジュアル的なものを重視している段階かな。
男役として私が常に考えるのは、包容力。今回は人間ではない、黄泉の帝王の役で、包容力を追求したいですね。
たぶん、自分の個性として冷たさが出ると思うんですね。でも、その奥には優しさもある。
さまざまな要素のどれが最終的に表に出るかは分からないけど、その奥には愛情を秘めている人物像を作りたいです。
ただ、けいこをして、何回か舞台を通して演じていかないと、役のポイントはみつけられないと思っているので、いまの段階で無理して探すつもりはありません。

トート −−トートの髪型について

工夫というか、私は自分の輪郭を考えてヘアの方と相談してこうしましたが、色も私のラッキーカラーのブルーが入っていてラッキーだなと思って気に入っています。

−−(匠ひびきの代役として)主役をこないしていますが、代役とほんとうのトップとでは気持ちが違いますか?

確かに、(匠の代役で)主役として舞台に立ちはしましたが、あれはあくまで代役でした。よくわかりませんが、でも、きっと違うのでしょうね。

−−他の組の「エリザベート」は意識しますか

雪組時代の新人公演で、同期がトートを演じまして、それが強烈に頭に残っていますから、そういう意味では意識しない、ということはないと思います。

−−「エリザベート」は宝塚版のほかに男性がトートを演じた東宝版もありましたが、比較するとどうでしょう

うーん。どうでしょう。宝塚だけで3組が演じ、それぞれが違うトートでした。東宝版も俳優が2人で、それぞれ違いました。ドイツでみたウイーン版のトートも、やはり独自でした。
だから、私なりのトートを作ろうと思います。
宝塚の、女性が男性を演じる魅力はほかにはないわけですから、そこ絶対にばすせない!

−−大鳥れいの魅力は

すごく、素直な人だなという印象をもっていましたが、しんの強さや人をまっすぐみつめる心が印象的だなと思いました。正直な人で、相手にも自分にもうそが、よくも悪くもつけない人なので、あ、この人はいま、いやな気分でいるのだなということがすぐに分かってしまうので。長くトップをやていますし、私のほうが教わることがいっぱい出てくると思うので、頼っていこうと思います。

−−花組の魅力は?

上級生から下級生にいたるまで、個性豊かなメンバーがいて、とてもはじけている組。


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