大鳥れい
私にとってエリザベートという役は、雲の上の、上の、上のほうにある夢でした。本当に光栄だと思っています。いままで大勢の方が演じたエリザベートを参考にしながら、私は私なりのエリザベート像をつかんで、エリザベートのように自由に舞台で演じたいと思います。 −−役作りは? 少女時代から死ぬまでを演じます。 エリザベートの根底にあるのは、“秘めた強さ”だと思う。弱さもあるのだけど、そのあたりが隣り合わせの、バランスの人かなって。 私の場合、力強さが出てくるのではないかと思います。 ウイーン版を見たときにも、秘めた強さを感じたからです。 −−女性として共感できる部分は? 共感、ですか? うーん。 −−(横から春野寿美礼が)美しいところ! ありがとうございます。 やってみないと分からないですよね。 −−他の組の公演から影響などは受けますか? それにとらわれないようにという闘いもありますね。 だけど、(平成10年宙組版でエリザベートを演じた)花總(まり)さんにいろいろと尋ねたりはしています。役作りのことではなく、ビジュアル面でのことですけど。助言もいただいていますし、これからもどんどん教えてもらうつもりです。 −−春野寿美礼の魅力は 春野さんの素直さが組のカラーになると思っています。素直さとおおらかさがあって、思いやりのある方だなと。このような形で組ませていただくことはうれしく思いますし、新たな気持ちで挑みたいと思います。 |