雪組 壮 一帆
もっと強く 私というカラーを出したい
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雪組 壮一帆(宝塚歌劇団提供) |
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−−新人公演「追憶のバルセロナ」では主人公、フランシスコの役で主演でした
ひと言でいうと難しかったです。
−−なぜ?
最近、大芝居が続き、形で演じることが染みついていました。ところが、フランシスコはナチュラルに演じ、「ああ」とか「うん」というひと言のセリフに深い意味を込めなくてはいけない。ノリや勢いだけでは絶対にできない役だったからです。
−−なるほど。それで、どのように、このフランシスコを解釈しましたか?
希望に満ちた貴族だったフランシスコは、戦争を体験し、愛情や友情に向かい合う姿勢が変わり、1人の男性に成長していく。その過程を楽しみながら演じました。東京公演では特に、相手への愛情の伝え方や愛情の受けとめ方の変化を意識して演じました。
−−次は「ホップ スコッチ」(10月19−28日、東京・千駄ケ谷の日本青年館大ホール)に、立樹遥と音月桂の3人でバウ公演初主演ですね
(演出家の)太田哲則先生が、それぞれのキャラクターに合わせて役を書いてくださったそうで、私は知的な弁護士の役! といってもコメディーですから。3人で3分の1ずつではなく、3倍のパワーでお見せしなくてはと話しています。
−−どんどん成長していく時期ですね
この1年、だんだん大きなポジションをいただくようになり、責任感をもってお客さまのニーズに応えていかなくてはと思っています。壮一帆という舞台人のカラーをもっと出せるように、自分というものを強くもち、それを高めていきたいです。
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