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専科・松本悠里 昭和32年入団 神奈川県出身
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5歳から御殿●(=ニンベンに「舞」)の松本流を習い、中学生で名取に。その名取名「松本尚術(なおみち)」から姓をとり、母親が字画や運勢を考えに考えて、「悠里」に決めたそうだ。
「はじめは芸名っぽくないと思ったんですが、本名よりずっといい運勢なんですって。とくに晩年がね、ウフフ」と笑った。
歌劇団を代表する日本舞踊の名花。その美しく可憐な舞い姿は“動く日本人形”にもたとえられる。
「宝塚に入ってから、藤間流や花柳流などいろんな流派の一流の先生方の指導を受けました。私の舞は宝塚流です」
今年で第43回になる年1度の「宝塚舞踊会」が、11日午後4時から宝塚大劇場で行われる。常連の松本は30回以上出演しており、「初めて男舞に挑戦した『助六』、春日野(八千代)先生と一緒に踊った『神田祭』、体力勝負だった『鏡獅子』などが印象に残っている」という。
今回は第2部で長唄「座敷舞道成寺」を披露する。
「今年は初めて、山村流の宗家(六代目若)の指導で踊ります。宝塚のショーは洋楽で踊る日舞ですが、舞踊会は本格的な和楽の伴奏なので、毎回基本の大切さを再認識させられます。いつまでも勉強ですね」
舞踊会ではほかに、春日野八千代が常磐津「もやい船」、湖月わたると霧矢大夢が地唄「石橋」を踊るそうだ。