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雪組 立樹遥 平成5年入団 横浜市出身 |
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「もともと好きな『樹』という字を絶対使いたくって、それに合う画数を自分で本で調べて『遥』に決めました」という。
遥かにすくすく伸びる樹をイメージした芸名で、明るく伸びやかなキャラクターが持ち味の彼女にぴったりだ。
愛称の「しい」は本名から。
中学3年のときに初めて見た宝塚の舞台。大階段に1人で立つ日向薫の軍服姿に衝撃を受けて、入団を決めた。「男役の黒エンビと軍服とラテン調のシャツが大好き」という。
新人公演の主演(ノバ・ボサ・ノバ)を卒業し、宝塚バウホール公演「ホップ スコッチ」(19−28日)で、壮一帆、音月桂と3人そろって初主演する。第一次大戦後の米ニュージャージー州の町を舞台にしたミステリー・コメディーで、立樹は日曜画家が趣味の新聞記者、バーナード役だ。
「愛をテーマにした作品ですが、とにかくコメディーは難しい。どこかでギャグを入れるところを探してやりたいな、とは思っているんですが…。頭を打ちながら苦しんで勉強しています」
入団10年の節目を迎えて、将来を占う試金石でもある。
「男役にとって包容力は絶対必要だし、いろんな色に染まれるような柔軟性を持ちたい。そのために今は、さまざまな役をやって自分の引き出しをいっぱい作りたいですね」