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宙組 遼河はるひ |
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−−宙組「鳳凰伝」新人公演で初の主役を演じますが
最初に配役を聞いたときは、「えーっ!」と100メートルぐらい後ろに引いちゃうほど驚いて…。組長(出雲綾)さんに「すぐに歌稽古(げいこ)に入りなさい」と言われて、発声から始めて歌はすごく練習しました。
−−主役のカラフはどんな人物ですか?
今までは、ばーっと感情を押し出す役が多かったのですが、カラフ役は落ち着いた大きさが必要です。感情をぶつけすぎると、トゥーランドットが愛してくれないことへ勝手な欲望をぶつけているだけに見える。大きさや優しさを主にしながら、よりワイルドに男気、色気が出るようにと役づくりをしました。
−−初主役の感想は?
最初はセンターに立っていること自体が落ち着かない感覚でしたね。コスチューム物ですし、真ん中に立つということは見た目も大事です。メークや衣装の着こなしなど、きれいに見せることの大切さも実感しました。自分を良くみせようと思うと、今までは自信がなくて思いっきり表現できなかったんです。お稽古で作り上げたものを自信を持って本番に出し切ることも課題でした。
−−これで新人公演は卒業ですね
最近、芝居がものすごく好きになってきたんです。今回で、新人公演は卒業ですし、意識的に変わっていかなくてはと思っています。
−−今後の目標は?
精神的な安定。今まで力を出し切れないことがあったのですが、「あがり性ではなく、あせり性なのよ」といわれたんです。メンタル面を鍛えて、がーんと大きく舞台に存在していられるような男役を目指します。