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星組 秋園美緒 平成5年入団 大阪・高槻市出身 |
本名の「園子」の「園」を使った芸名を家族で考えた。
「きれいな感じでバランスのいい名前と考えていくと、こうなったんです。“あきぞの”と濁って読む方も多いんですが、正式には“その”は濁りません」
歌唱力バツグンの娘役。エトワールはもちろん、新人公演やバウホール公演のヒロインを各4回もつとめた。なかでも9月のバウ公演「ヴィンターガルデン」で演じた実在のエンターテイナー、ジョセフィン・ベーカーは秀逸だったが、じつはこの公演の稽古中に、退団を申し出たという。
「自分の中ではずいぶん前から(退団を)決めていたんですけれど、今が一番いい時期かなと。これまでいろんな役柄をやらせていただいたし、在団10年でキリがいいこともあって、もういいかなぁと決断しました」
現在、宝塚大劇場で公演中の「ガラスの風景」「バビロン」が最後の舞台(12月24日まで)で、東京公演が終わる来年3月23日で退団する。「本公演では初めての大きな役をやらせてもらっています。振り返ってみて、すごく幸せな宝塚生活を送ってこれたのは、周りのみなさんに支えられたおかげです」
退団後については、「10代のころから芸事以外にしたことがないので、お話があれば続けたいですね。でも、結婚の話も全然なんですけど、お仕事のお話が来るかしら?」。