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作・演出家 児玉明子
運命の物語「聖なる星の奇蹟」

1216kodama.jpg 大学1年生のとき、ミュージシャンになる夢をあきらめてシナリオ教室に入ったのが始まりだった。

「でも、何を書いても×(ばつ)なんですよ。それで戯曲の講座に移り、半年間、勉強しました」

その先生に認められ弟子入り。本格的に書き始めた。“師匠”は新派や新国劇が専門だった。

「宝塚を選んだのは新作を上演し続けている劇団だから。師匠は反対しましたが、大学4年で入団。そこは全く違う世界でした」と振り返る。

ちょうどこのころ、宝塚歌劇団では上演作品を無記名の企画書から選ぶ制度が始まる。24歳で選ばれ、平成10年に「Endless Love」でデビューした。

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宙組のトップ、和央ようか(左)と花總まり。「聖なる星の奇蹟」は来年1月4−10日、東京・赤坂ACTシアターで上演


「舞台セットや照明など何もかも初めてで分からず、体当たりでズタズタになりました。その分、皆さまに助けていただいたと感謝してます」

現在は宙組のトップコンビ(和央ようか、花總まり)主演の「聖なる星の奇蹟」を手がける。

現代の北欧。時空間移動の研究をしているフレデリックは19世紀にトリップ、いつも夢に出てくる女性と出会い…。

「21世紀になったとき、つくば万博で書いた10歳の私から手紙が届いたんです。その経験と、母から聞いたある話が題材になってます。縁とか運命とか信じているんです。時の流れの中、運命をもって愛が結びつく物語。ファンタジーが好きなんですよ。今回は特効(特殊効果)やCGなど新しい試みにも挑戦しています」

意欲的だ。

sumire memo
12月12日(木)東京朝刊
interview by 田窪桜子
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