最近、医療の現場などで、「メタボリックシンドローム」という言葉をよく耳にします。
簡単に言うと、「内臓脂肪型肥満」の人が、高脂血症や高血圧など動脈硬化の原因を複数持つ状態のことです。動脈硬化は、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞など恐ろしい生活習慣病の引き金となります。「メタボリックシンドローム」を予防することは、命にかかわる病気を予防することにつながります。その中でも一番の「悪玉」とされているのが、内臓の回りに付いた脂肪です。
特に注意が必要なのは男性です。平成15年の国民栄養調査を参考にすると、30−50代男性の3割程度が「内臓脂肪型肥満」になっています。これは女性より高い水準です。へその位置のウエストサイズが男性で85センチ、女性で90センチ以上が要注意のサインです。
内臓脂肪をためないためには、生活習慣の改善や日常的な運動が効果的とされていますが、実はお茶に含まれる「カテキン」という成分にも注目が集まっています。高濃度の茶カテキンを摂取すると、食事後のエネルギー消費が促進され、脂肪燃焼につながることが分かってきました。しかも太り気味の人ほど効果が高い、とのこと。ウエスト回りが気になる人には、うってつけの成分といえそうです。
高濃度の茶カテキンにはこのほかにも、アレルギー性鼻炎を改善したり、血糖値を下げたりする効果があることも確認されています。体の悩みを多く抱える現代人にとって、意外なところに潜んでいた「助っ人」といえるかもしれませんね。
(花王 生活者研究センター)
(2006/03/03)