産経新聞社

メタボリックシンドローム

【ゆうゆうLife】メタボリックシンドローム 本社・Jさん“追跡リポート”

高血圧に赤信号、降圧剤は必須

 三月三十日付メタボリックシンドローム特集「基準大幅に上回り危険性あり」で、へそ回りが一一八センチもあるのに、「若いから大丈夫」と楽観的だった産経新聞の男性社員Jさん(26)。周囲の勧めで、加藤内科クリニックを訪れた。

 診察の前に、Jさんはまず管理栄養士の加藤則子さんから問診を受け、「血圧は一六〇の九〇になることもあります。降圧剤を服用しています」と現状を話しはじめた。診断基準のうち必須項目の腹囲に加えて、選択項目の高血圧も当てはまり、もう一つ該当すればメタボリックシンドロームだ。

 質問に答えて自身の生活を語るJさん。それによると、スポーツの盛んなアラブ首長国連邦で暮らしていた中学時代までは、水泳やサッカーで体を鍛えていた。帰国後に生活が一変し、太り始めた。

 「仕事でも、私生活でも宴会の機会が多い」「飲んだ後はたいていラーメンを食べる」と食習慣を披露。「ここ半年はいびきがひどくなりました」と話すと、睡眠時無呼吸症候群の可能性を則子さんに指摘された。

 この日は血液検査と尿検査を受けたが、糖代謝異常の疑いが出て、さらに糖負荷試験を追加することに…。ブドウ糖を摂取した二時間後の血糖値を調べるもので、糖尿病予備軍の人は空腹時の血糖値が正常でも、食後二時間の値が高いことが研究によって分かっている。

 尿検査で尿たんぱくが確認されたJさんは、診察した加藤院長から「高血圧性の腎(じん)症です。体重を減らす努力は大切ですが、血圧が高すぎると、その間に動脈硬化が進むので、降圧剤をきちんと飲みましょう」と指導を受けた。

 Jさんが、この日唯一、うれしかったのは、デジタルカメラで撮影した自身の眼底の写真を見ながら説明を受けたとき。

 加藤院長に「若い眼底をしていますよ。糖尿病が悪化した患者さんだと出血して曇っていますが、あなたの眼底はきらきらしていますね」といわれ、Jさんはほっと胸をなでおろした。

(2006/04/27)