産経新聞社

メタボリックシンドローム

やっぱり気になるメタボリックシンドローム 啓発講座、飲料…活況

 内臓のまわりについた脂肪で生活習慣病の危険性が高まる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」が注目される中、啓発講座の提供や脂肪吸収を抑える飲料、体脂肪計などさまざまな関連商品が市場をにぎわせている。健康意識の高まりと、メタボリックシンドロームの認知度アップの相乗効果が、ビジネスの多様化へと波及してきた。(川上朝栄)

 日本生命などが出資する健康介護サービス事業会社、ライフケアパートナーズ(東京)は、メタボリックシンドロームに関する啓発相談窓口を昨秋開設した。健康保険組合向けサービスで、専門スタッフが電話相談に応じる。三井住友海上は女子栄養大と提携して健康セミナーを企業、団体向けに開催している。

 オムロンヘルスケアが発売した体脂肪計「カラダスキャンHBF361」(約1万5000円)では内臓脂肪の数値を30段階で表示する機能を加えた。「メタボリックシンドロームへの関心が追い風」(同社)で、今年度の体脂肪計売り上げを前年度比10%増と見込む。

 飲料業界では脂肪吸収を抑える商品が相次いで発売されている。サントリーが5月に出した「黒烏龍茶」(350ミリリットル、168円)は発売3週間で100万ケース(1ケースは24本入り)を突破。花王も脂肪減に効果があるとされる高濃度茶カテキンを配合したスポーツドリンク「へルシアウォーター」(500ミリリットル、189円)を発売、初回出荷は計画を30%上回った。

 高級食材を扱うコンビニエンスストア「ナチュラルローソン」は、「内臓脂肪がつきやすい」「下半身に皮下脂肪がつきやすい」といった肥満タイプに合わせた弁当やサラダを首都圏の店舗で販売した。

 厚生労働省の推計によると、40〜74歳のメタボリックシンドローム予備軍は約1960万人。男性の2人に1人、女性の5人に1人が該当すると指摘され、関連商戦は右肩上がりで伸びそうだ。

(2006/06/14)