≪講演≫
□日立健康管理センター医長・中川徹氏
■1日50グラム、90日後に5%減量が目標
日立健康管理センターは、日立製作所グループ90事業所、従業員約3万8000人に産業保健サービスを提供しています。なぜ職域の健康診断で内臓脂肪CT検診なのかというと、日立地区の産業保健活動の評価として、死亡率をどれだけ抑えているのかを調べてみたところ、胃がんや大腸がんは減っているのに、心筋梗塞など虚血性心疾患には保健指導の効果がなかった。その驚きがきっかけでした。
私たちはヘルスサポート研究会をつくり、内臓脂肪撃退プロジェクトに着手しています。計画としては、メタボリックシンドロームと診断がついたときの体重の5%を目標にしましょう。1日50〜100グラムの減量で、90日後には4・5〜9キロ減ることになりますから、「80キロの方の5%、4キロなんて楽勝じゃないですか」という気になっていただく。
50グラムの脂肪は、手のひらに乗る卵ぐらいの脂ですが、そのモデルを見せて、「これが350キロカロリーの出し入れ、2時間ぐらいの歩行で何とかなるようですよ」と勧めると「でも働いていたら無理ですね」という言葉が返ってくる。
そうすると、「100キロカロリーの減少と小分けにしたらいいんじゃないか」と持ちかけて「20分間歩くか」「お茶碗(ちゃわん)3分の2か」など100キロカロリー単位で減らす方法を記した名刺サイズのカード3枚を選んで実行してもらう。
そして、10日ごとに10日目の朝の体重を電子メールで私どもの方にお返事くださいと言っています。うまくいったら、「おめでとうございます」と称賛のメールを返す。大体は、みるみる減っていくんですね。
メタボリックシンドロームの診断が確定した30歳代、40歳代の104人を対象にしました。90日間のコースで、プログラムを終えた51人のうち、解除された人が32人(62・7%)。惜しい人が11人(21・6%)、改善効果なしが8人(15・7%)でした。
参加者の8割は目標体重を達成していますが、うまくいかなかった人のフォローや、成果を長期間維持できるかなど大きな課題が残されています。
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【メタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーン】
主催 メタボリックシンドローム撲滅委員会、産経新聞社、フジテレビジョン、ニッポン放送、フジサンケイ ビジネスアイ
後援 厚生労働省、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本高血圧学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本腎臓学会、日本血栓止血学会、日本心臓病学会、日本医師会、日本臨床内科医会、日本歯科医学会、日本歯科医師会、日本歯周病学会、日本抗加齢医学会、日本CT検診学会、日本健康運動指導士会、健康・体力づくり事業財団、日本糖尿病財団、日本心臓財団、日本栄養士会、日本薬剤師会、日本フィットネス産業協会、日本製薬工業協会、サンケイリビング新聞社、扶桑社
特別協賛 第一生命保険
協賛 アステラス製薬、アストラゼネカ、大塚製薬、オムロン ヘルスケア、カイゲン、花王、科研製薬、キッセイ薬品工業、協和発酵工業、グラクソ・スミスクライン、サノフィ・アベンティス、三共、サンスター、塩野義製薬、大正製薬、大日本住友製薬、武田薬品工業、日本ベーリンガーインゲルハイム、バイエル薬品、久光製薬、明治乳業(50音順)
メタボリックシンドローム撲滅委員会▽委員長 松澤佑次・住友病院院長(日本肥満学会理事長)▽委員 春日雅人・神戸大学医学部付属病院長(日本糖尿病学会理事長)、藤田敏郎・東京大学大学院教授(日本高血圧学会理事長)、北徹・京都大学理事・副学長(日本動脈硬化学会理事長)、齋藤康・千葉大学医学部付属病院長(日本肥満学会副理事長、日本動脈硬化学会副理事長)、渡邊昌・国立健康・栄養研究所理事長
(2006/11/26)