産経新聞社

メタボリックシンドローム

【ゆうゆうLife】健康一番・家内安心 メタボリックシンドローム

 健康で暮らせますように−。そう願いつつ、おせち料理におとそ、おもちと、暴飲暴食に走っていませんか? 昨年は「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」が流行語になるなど、健康への関心が高まりました。認知症も動脈硬化などが遠因と指摘されています。一年の計は元旦にあり。家族で楽しくおせちを囲んだら、初詣でがてらウオーキングなどしてみては。それとも、やっぱり明日から?

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 ■目標決めて減量開始!

 「接待が多くて食習慣が変えられない」「忙しくて運動をする時間がない」

 食べ過ぎや運動不足の結果、ぽっこり出たおなか。中高年男性の2人に1人は「メタボリックシンドローム」かその予備軍とされる。

 生活習慣の改善には「アルコールを減らす」「間食をやめる」「ウオーキングを1日1万歩」といった具体的な方法を決めて、継続しなければならない。本人の自覚と継続する意思が欠かせず、改善の難しさは多くの医師が指摘している。

 自身が肥満から糖尿病になった渡邊昌・国立健康・栄養研究所理事長は、1年で14キロ減量して血圧や血糖などが正常域に戻ったが、それ以来、「油断すると上がる血糖値との闘いの日々」という。

 日本肥満学会は、取り組みやすい目標を示そうと、「体重3キロ減量、ウエスト3センチ短縮」を提唱した。体重を3キロ減らすと、血圧や血糖などの数値が大幅に改善されるとする。

 自覚を促すための仕組み作りも進んでいる。国の生活習慣病対策が「早期発見・早期治療」から内臓脂肪に着目した「予防重視型」へ転換したのをうけ、来年度からの健康診断ではウエストサイズをはかることも決まった。

 松澤佑次・日本肥満学会理事長は「医師や看護師、保健師、栄養士など、地域医療の現場で、患者や予備軍と向き合う人々と共同歩調をとることが重要だ」とする。

 メタボリックシンドロームを放置すると、動脈硬化が進み、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中が起こる確率が高くなる。

 日本人の3人に1人が、動脈硬化による心臓や脳血管の病気で亡くなっている。命を取りとめても、後遺症が出れば老後の生活設計が大きく変わる。長い老後を健康に過ごすために、きょうからできることを見つけたい。

(2007/01/01)