産経新聞社

メタボリックシンドローム

【目指せ!肥満未満】規則正しい食事を

 最近の研究で、食事のリズムがメタボリックシンドロームに影響していることが報告されています。3食を毎日規則的に食している人は不規則な人よりメタボリックシンドロームになりにくいという内容です。

 内臓脂肪を改善する神経ヒスタミンという物質があるのですが、不規則な食事をすると、この物質の効果が低下し、肥満形成につながるというわけです。この傾向は加齢とともに強くなり、若い時に不規則な食生活でも大丈夫だった人でも、ある時を境に急に肥満傾向になります。忙しくても食事時間は確保しなければなりません。特に成長期の子供には3食規則正しく食べさせる必要があります。

 不規則な食事は内臓肥満をもたらす危険性があることを頭に入れておいてください。内臓肥満は色々なホルモンの機能低下を引き起こすことは以前にもお話ししましたが、体重維持にかかわるレプチンというホルモンの低下は食欲増進につながるため、結果的に体重が増えることになります。このホルモンはストレスなどによる自律神経失調によっても機能低下が起こるため、ストレスによる過食を招きます。改善するにはストレスの除去か、神経伝達を防ぐことが必要です。

 しかし、ストレスを除去するには環境を一新する必要があり、現実的には難しい場合が多いです。結果的に、食欲抑制薬が使われることになります。薬には保険規定があり、誰にでも処方できるというわけではありません。これはやせ薬として一部で乱用され問題にもなったこともあるマジンドールですが、国内では唯一、保険適応の食欲抑制剤であり副作用もあるため、ビタミン剤のような使い方はできません。(自由が丘マナクリニック院長 山口康人)

(2007/08/08)